エレキットの真空管アンプキット TU-877の完成品です。趣味の真空管アンプ作りの研究用に購入して組み立てたアンプの1台です。使用真空管は初段管12AX71本(双3極管)で左右各々の5極出力管KT88をドライブする2段構成のステレオアンプですが、オーディオ管として定評のある見るからにパワーの出そうな容姿の球からは、入力830mVで各チャンネル8.3Wが定格出力と元気者です。音質は多極管らしいパンチの有る元気な音と感じています。お付けする真空管はKT88EH(エレハモ)ですが、ポピュラーな球ですし、セルフバイアスのため色々差し替えて音の違いを楽しまれるのも良いかと思います。形状はTUシリーズの特徴である縦長シャーシでW180×H185×D345ですが、真空管に合わせたのか?回路が入っている部分が少々厚めのボリューミーな意匠です。重量も5.8kg有り頼もしく見えます。電源スイッチが後面のメインスイッチと全面上部左のスタンバイスイッチに分かれているのは、ACラインを信号部と隔離するための苦肉の策の様で、高いSN比が実現出来たとの事です。回路の検証や音の比較には使いましたがメインの装置では無かったので、殆どリスニング用には使っておりませんでした。保管中に付いた小さな擦り傷以外に目立った大きな傷や凹みは有りませんが、何せ20年以上昔の機械で有ることを御理解下さい。出品に際しして出来る範囲のクリーニングの後、約8時間の音出しテストをリスニングルームで行いましたが問題は有りませんでした。商品に保証は付けられませんが、趣味がアンプ作りですので何か有りましたら修理のご相談には乗れると思っています。発送に関してですが、破損防止の為に真空管は抜いてお送りしますので、正しく挿入してご使用ください。写真の8-9はテスト風景、写真10は組み立て説明書の抜粋コピーです。